Webエンジニアがプログラミングを行う際にまず行うのが、開発環境の構築です。
ここでは、開発環境の構築とは何か?からWindowsとMacどちらで開発した方が良いか?までを伝えていきます。
開発環境の構築とは?
開発環境の構築は、ここでは「自分のPCでプログラミングができるようにソフトウェアをインストールしたり設定を行うこと」とします。
まずはメジャーなツールから使っていこう
開発環境の構築について、必ずこれを使わなければというものではありません。
最終的には完成したプログラムが問題なく動いていれば良いので、それが実現できればソフトウェアは使ってもOKです。
とはいえ、複数人でチームとして開発する時は同じツール、環境で揃えていた方が開発はスムーズに進みますし、品質も安定します。
そのため、よく現場で使われているメジャーなツールを基本的に使うという事を意識しながら、個人の好みに応じて少しずつカスタマイズしていき作業を効率化していく形で学んでいければと思います。
開発環境を作る際に何から始めたら良いか?
何の開発をするか?また何の言語でプログラミングするかにより、インストールするプログラム、アプリケーションは異なります。
それでもどんな開発でも共通して使用するアプリケーションがあります。
まずはそのような共通のツールを使いこなしていきましょう。
なお、ここで挙げるツールは全て無料です。
有料のものも世の中にはありますが、現時点で必要になることはまずありません。
使っていて物足りない場合のみ有料を検討しましょう。
エディタ(VSCode)
まずはエディタです。
エディタはテキストを編集するアプリケーションの事です。
プログラミングを行う場合、PCに初期で入っているメモ帳だと機能が足りないのでインストールしていきましょう。
数年前は好みによりいくつかの選択肢がありましたが、2022年現在はVisual Studio Code(VSCode)をインストールしておけばまず間違いないです。
VSCodeは大抵のプログラミング言語で開発する際の第1の選択肢になります。
しかも高機能!!
様々なプラグインをインストールする事で非常に自分好みにカスタマイズ可能です。
これが無料で使えるというのは信じられないレベルです。
Git
どの開発でもバージョン管理は今や当たり前となっています。
バージョン管理とは、自分が開発した履歴を残しておく機能です。
そうすることで、不具合が出た時に何が間違っていたかを履歴と比較しながら調べたり、前の状態に戻して解決したりすることができます。
これが、バージョン管理の基本です。
Gitはバージョン管理システムのひとつです。
前述の機能の他にも、他の人の開発履歴を統合(マージ)する機能等があり、複数人数での開発に向いているシステムになります。
Gitのインストールと共に、最初のうちはGitクライアントアプリを入れておくと良いでしょう。
SourcetreeやGitkraken、TortoiseGit(Windowsのみ)がおすすめです。
サーバー(Docker)
プログラムはサーバーが無いと動いてくれません。
自分のPCの開発環境のことをローカル環境と言ったりしますが、ローカル環境にサーバーを作る必要があります。
PHPの開発であれば、XAMPP等も検討対象になりますが、ここではDockerを推奨します。
Dockerは様々なサーバー環境を構築するのに便利なツールです。
他のアプリケーションに比べて少しハードルが上がりますが、頑張って使っていきましょう。
プログラミング言語やデータベース等
RubyやPHP、Javaの開発を行う際にこれらのプログラミング言語をまずインストールする必要があります。
またデータベースを使う際には同様にMySQLなどのデータベースをPCにインストールしておかなければいけません。
これらを総称して、ミドルウェアと表現しますがおそらくここが一番初心者で苦労するところです。
独学ですすめる場合は、参考にする情報の鮮度を意識しましょう。
情報が古いと同じように動かない場合があります。
できるだけ新しい情報を参考にしながら進めていってください。
ターミナル
ターミナルは学習初期は使わない事も多いです。
コマンドを打ってステータスを確認したり、先ほどのGitのオペレーションをターミナル経由で実施したりするためにターミナルを使用します。
このなるべく早いタイミングで慣れておくことをおすすめします。
ログが大量に出てくるので、裏側で何が起きているのか?不安になって触るのが怖くなる方が多いですがポイントを押さえて使っていけば恐れるものではありません。
WindowsとMac、どちらが良い?
開発環境構築の際に必ず議論になる問題が「WindowsかMac」どちらが良いのか?です。
制約がないならMac
自由に選べる状況であるのならばMacをおすすめします。
理由はシンプルで、Macの方が開発しやすいことが多いからです。
Windowsだと設定にMacの倍近くの時間がかかる事がよくあります。
(しかもそこで培った知識ということが、他で活かせない事が多いです)
Windowsでメリットを感じる事ももちろんあります。
ただ、ケースとしては少ないのでどっちでも良いという場合はMacを選ぶ方が無難です。
制約があるなら合わせる
とはいえ、制約がある場合は合わせる必要があります。
成約とは例えば、以下のようなものになります。
プロジェクトの制約
プロジェクトのメンバーが全員Windows or Macで、自分だけ異なる環境だと支障が出るという場合は揃えた方が無難でしょう。
プログラム言語の制約
絶対できない、ということは無いですがiPhoneアプリを開発するのはMacの方がスムーズです。
逆にWindowsサーバーで開発する場合はWindowsの方が間違いなく親和性が高いです。
金銭的な制約(Macを買うお金がない)
Macは基本的に高いです。
1番安いMacBook Airでも10万は超えてきます。
そのため、金額的に厳しい方はWindowsを選ぶという形でもOKです。
なお、タブレットでは本格的な開発はできないので必ずパソコンを選ぶようにしてください。
まとめ
慣れないうちは開発環境を作るだけでも一苦労です。
それでも、1日もかからずに対応できるようになってきます。
私も最初のうちは不要なアプリや設定をいくつもしてしまい、危うくPCを壊しかけました。
まずは最低限のツールをインストールしながら、進めていきましょう。
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